1IC電子サイコロ・その3

発振回路を作るのは止めました。配線や素子が何かと多くなってしまうのがなんだか嫌。
でもシフトレジスタを動かすクロックは必要。どうするか?


本機では傾斜スイッチ「AT-407」を使います。
円筒の中を金属球が動いて接点に接触すると回路が閉じる仕組みのもの。
接触導通ゆえに、電子回路では誤作動の要因として忌み嫌われるチャタリングが大発生するのですが、本機ではそれをクロック源に利用します。
チャタリング上等!!。
振動スイッチの一方の足は+電源へ、もう一方はプルダウン抵抗と組み合わせて4015Bのクロックにつなぎます。


回路図はこんな感じ、

非常にシンプルです。素子点数でいうと部品は14個(4015Bは2回路で1個)しかありませんね。
(抵抗のクラス、図中で1/16Wとあるのは1/6Wの間違い。)
4015Bは、B回路Q1,Q2,Q3、A回路Q1,Q2,Q3の順で6ステージ分の出力が得られるように、B回路Q3をA回路Dataにつないでいます。ABともQ4は使いません。
A回路Q3(3ピン)の真向かいにB回路Reset(14ピン)という配置でとり回しが楽になることを重視。
パワーオンリセットは省略しています。
電源投入時、出力が不定だと一部のLEDに逆電圧がかかることも考えられますが、OSR7CA3131Aの逆耐圧が5Vあるので許してもらいます(誰に)。
振ればすぐリセット入りますし。
回路図上はパスコンが入っていませんが、出目に偏りがあるなどの問題があれば0.1μFを入れます。
中央のLEDの電流制限抵抗が4.7kΩになっていますが、周りのLEDと明るさを比べて同じ程度になるよう、2.2kΩ〜4.7kΩで調整します。
面倒なら、LEDをもう一個直列につないで見えない位置で光らせるようにすれば、他と同じ抵抗値(1kΩ)に統一できます。
※明るさの比較の際は、光を白い紙などに当てるなどして、LEDを直視しないように注意。