ブローバック連発輪ゴム銃2作目・その3

地震の影響で出かける予定がキャンセルされてしまいました。

さて、これまでの検討でグリップ内部空間を自由に使えるようになっています。
ここで新たな野望「排莢」の登場。
せっかくブローバック風な動作をするのだから、ダミーカートリッジを排出させることにしてみます。
BLK化計画2011の時に「次の課題は『排莢』で」と言われてしまってますので、チャレンジです。
連発輪ゴム銃としてはブローバック動作同様、排莢もまったく不要なギミックではありますが、輪ゴムが発射されてブローバック動作をするたびに、マガジンからロードしたダミーのカートリッジを排出させる、というアクションを実現目標にします。
かなりハードル高いですねぇ。


ダミーのカートリッジを排莢させるために検討が必要なこと
1.マガジンの構造
2.マガジンからチャンバーへのカートリッジの送りこみ
3.カートリッジのイジェクションの仕組み


1.マガジンの構造
マガジンを考える前に、ダミーカートリッジの形状、材質を検討します。
やっぱり一応は円筒/円錐であるべきでしょう。それ以外の形はマガジンを使うロードではうまくいく気がしません。
BB弾のような球体がイジェクションポートから排出されるというのもおかしいし。
連発銃なのでゴム銃自体の装弾数はノーマルで8発を想定しています。これはハート・ストライカーと同じ。
そうなると円筒状のダミーカートリッジを8個は作る必要があります。
ゴム動力のスライド移動の余力ではじき出すことになるので、重量と加工性から考えると材料は手持ちの10mm径のラミン棒あたり。
スライドのストロークはせいぜい4cm程度なので、長さは20mm〜25mmがいいところでしょう。
マガジンを収めるグリップの材料は3mm厚のアガチス板を想定しています。
10mm径ラミン棒を内部に納めてスムーズに持ちあげなくてはならないので、マガジンの側板は2mm厚として、マガジンの幅は15mmが限度。
フォロアーを持ち上げるのは実銃やモデルガンではバネが使われますが、本作ではゴムを使います。


2.マガジンからチャンバーへのカートリッジの送りこみ
スライドが銃後方に移動するときに排莢が行われ、スライドが戻るときにマガジンからカートリッジを1発すくいあげてチャンバーへ送り込むという動作になります。
本作のブローバックのスライドストロークは4cm程度を想定しています。
マガジンとチャンバーの位置関係は、回転翼ストッパーやストローク倍化機構との干渉も避ける必要があります。


3.カートリッジのイジェクションの仕組み
実銃と同じようなエキストラクターで引っかけて出す方法は、複雑になるうえ、カートリッジの形状にも精度が要求されそうなのでパス。
カムもしくは比率の高い梃子を用いて、スライドの慣性でイジェクターを動かしカートリッジをはじき出す、という動作が有力。
マガジンからチャンバーへのロードがうまくいくところまで組みあがったら、詳細を検討します。


調整事項や未検討なところが盛りだくさんですが、だいたいの形状が決まってきたので、材料からパーツを切り出します。