電影クロスゲージ内蔵輪ゴム銃(その2)

ハーフミラーは例によってスライドグラスを使います。
ガラス切りでスライドグラスに傷をつけて割るわけですが、薄いガラスを切る場合(このスライドグラスでは1.5?くらい)には、ちょっとしたクラックが原因でおかしな方向に割れてしまうことがあるため、薄板用のガラス切りは必須です。


レンズは100円ショップで仕入れたD3.5+の老眼鏡から取ります。アクリル樹脂製なので丸鋸でカットできます。
D3.5+は焦点距離が28.5cmあり、レチクルの結像を1m(フライシュート)地点としてもレンズ〜レチクル発光器の光路は20cmくらい必要です。
前作(5年前)作成時の実験で、焦点距離は短すぎるとレチクルの暈けが強くなってよくないことがわかっていましたが、コンパクト化ということで焦点距離の短いD5+のレンズ(これも老眼鏡から)も試してみました。
でもやはり周辺部の収差が強すぎて、NGでした。


光路を折り返すための反射鏡は、100円ショップのコスメグッズから取りました。
前作ではバレル内に光路を曲げるための斜鏡にスライドグラスを使いました。
普通の鏡を斜めに使うとガラス表面と銀面の二重反射によるゴーストが問題になるための措置でした。
今回は反射角を5〜10°に抑えることが可能で表面反射が少なく、普通の鏡でもゴーストは気になるほどではありません。
反射鏡は3点支持とし、ゴムで押さえた側にある2か所のネジで傾きを調整できるようにしました。

グリップを上から見たところ。手前からハーフミラー、レンズ、反射鏡が並んでいます。
ハーフミラーのそばにある四角い枠は、レチクル発光器が入る部屋。