ブローバック連発輪ゴム銃2作目・その1

ブローバック採用型連発輪ゴム銃の第2弾を開発するにあたって、まずは、前作「ハート・ストライカー」についての、あったらいいな機能や改善点を整理。
1・手動でのスライド操作
2・全弾撃ち終えたときのスライドストップ。
3・トリガー周りの構造の工夫と、ストローク倍化機構のコンパクト化。


1・手動でのスライド操作
ハート・ストライカーは、弾が装填されていない状態ではブローバックさせないという方針でつくられたので、発射時以外、スライドは原則ロックされる構造になってしまいました。
輪ゴムを装填する時を考えると不用意にスライドが動くと危ないので、それはそれでよいのですが、やはりブローバックのセミオートというスタイルを考えると、手でスライドを引けないのはちょっと残念。
一応ハート・ストライカーでも回転翼の下のパーツ(以後ディテクター)を抑えながらであれば手動でスライドを操作できますが、やっぱり不自然。
試作の段階ではブローバックさせるための駆動機構とスライドを分離しておくやりかたも試しましたが、装弾の際にマズル側から輪ゴムをかけると、スライドを引きずってしまうのが問題となります。
ゴム銃としては、銃身長を長くとるためにスライド上面を事実上のバレルとすることを選んだので、仕方が無い。
手で引く時だけロックが外れるようにする仕組みをなにかしら検討することにします。


2・全弾撃ち終えたときのスライドストップ。
全弾撃ち終えたときにスライドオープン状態で止まるのがブローバック動作の主流といえます。
スライドが引かれた位置で弾切れを検知できれば、そこでスライドをストップすることもできなくはありません。
これについては、ハート・ストライカーの開発中に回転翼の角度を検知するというアイデアがでていました。
回転翼は、装填されている弾ゴムの力によって回転翼ストッパーに押しつけられるため定位置の角度でロックされていますが、全弾打ち終えて弾ゴムが装填されていない場合はフリーになります。
ディテクター後端の形状を工夫し、スライドが引いてある状態では、ディテクターが回転翼の下端前方を押し上げているなら
残段なしであることになります。
ディテクターが持ち上がっているときにスライドが戻ろうとする力に対してロックされる噛み合わせを作っておけば、スライドオープン状態で止まることが期待できます。
うまく動くかどうかは、作ってからの調整になるかなー。


3・トリガー周りの構造の工夫と、ストローク倍化機構のコンパクト化。
トリガーを引いた時の力をためてスライドを移動させるため、ストレートに連携したのではスライドの移動量はトリガーの引き代に縛られてしまいます。
ストローク倍化機構の役割は、スライドの移動量を確保するためにトリガーの移動量を梃子の原理で大きくしてスライド駆動部に伝えること。
ハート・ストライカーではグリップ内がストローク倍化機構に占有されている上、トリガーと連結する棒がどうにもカッコ悪い。
また、フレーム前方に組み込んだスライド連携部分までグリップ内から動力を伝える必要があるなど、スペース利用効率もよくありません。