CP専用輪ゴム銃

21日に開催されるゴム銃射撃会に行きます。
前に参加した射撃会ではCP(コインペンドラム)の成績がどうにもよくなかったので、専用銃を作っています。
コンセプトは開いた輪の状態で飛んでいく輪ゴム。
CPのルールでは、標的のコインを吊るす糸もコインから12cmまでは標的の一部とみなされています。
標的が縦長であると見做せるので、輪ゴムが「開いた輪」の状態で飛んでいけば当たる確率が上がります。
実際にはまっすぐ飛んでいく距離には限界があり、弾道がぶれない距離で当てないと命中率は上がりません。


銃の名称は、リング状の弾を吐くというところから「モアイG2」*1としました。
同様のコンセプトのゴム銃を以前作ったので、2世代目という意味でG2。

G2の銃身の材料はアルミニウムの平棒(厚さ3mm、幅15mm、長さ適当)。これなら強度は十分。
ホールドグルーブとホールドフックを、金鋸とヤスリを使って、手作業で削りだしました。
固定のホールドフックに掛けられた輪ゴムをリリーサーがせり上がって射出する強制滑射式。
ホールドフックには3mmの厚みに対して1.4mm幅の溝を切って、リリーサーが通るようにしています。
横から見ると少しだけへこんだところでゴムが掛かり、その上がすこし銃の後方に盛り上がった形です。
フック部分の上部は斜めにカットされていて、盛り上がった地点をゴムが越えれば弾となる輪ゴム自身の張力によってリリースされます。
リリースポイントがほぼ固定になるので、トリガーの引き方の影響がとても少なくなります。
初代も同様の機構でしたが、構造上弱くなるホールドフック部分も木で作られていたため、あっという間に破損してしまいました。


この銃では弾を装填する際にバレル上部でクロスするように8の字掛けをし、銃を横に傾けて撃ちます。
そうすると、輪ゴムが横に広がった輪の状態で安定して飛びます。
わざわざ8の字掛けするのは面倒なようですが、台に並べた輪ゴムの中に横倒しにした銃のホールドグルーブを突っ込んで、空いた方の手で輪ゴムをつまむときに手の甲がバレル上部に当たるようにすれば、自然に8の字にねじられた状態でホールドフックに輪ゴムを掛けることができます。
固定フックという安心感もあり、かなり高速な装填が可能です。



アルミから削りだしたままのジョーの形状がいまいちで、誤ってその下に輪ゴムを引っ掛けて装填してしまうことがあります。
あと、グリップがフラットで小さいため、握ったときの手の位置が決まりにくいという問題もあります。
大会までに調整しないといけません。

*1:かつて一世を風靡したアーケードゲームグラディウス」の敵キャラにリングレーザーを吐くモアイ型の固定砲台がありました。