輪ゴム銃・ボルテックス専用ボディ

dungeon-master2008-11-23

200連射ガトリング、ゴールドラッシュ・ボルテックスです。
電動ストリングリリース方式で銃軸を回転させつつ輪ゴムをリリースし、高速連射を実現します。
各部の配置は、上部から銃軸部、駆動部、電池ボックス。グリップは銃後部につけました。


銃軸は当の昔に完成しておりましたが、ボディは設計が進みませんでした。
(銃軸の作成記事はこちら→http://d.hatena.ne.jp/dungeon-master/20080810/p1
デルタックスで試作した電動巻取り駆動部は、最終段のトルクを強くするとプラスチックギヤの軸穴が広がって、空回りするようになってしまいました。
そこでタミヤの遊星ギヤボックス。高負荷・高トルクに対応しているので大丈夫だろうと採用。
さらに入力と同軸上に出力があるので、駆動部がコンパクトにできそうです。
なかなか良い感じで、一気に組み上げます。
ギヤ比80:1にして付属のRC-260を4.5V駆動させると、巻取り部が100rpmくらいで回転するようです。


タコ糸を巻取るドラムはラップ芯と厚紙で作りました。遊星ギヤボックスの出力に直結。


正逆回転の両方に対応。回転方向を切り替えるスイッチは、誤操作を防ぐために奥まった位置へ配置。
誤発射帽子のためにはセンターOff付きがよかったのですが、手持ち部品の都合で2回路2接点スライドスイッチ。

巻き取られたタコ糸を解くのに逆回転させます。
ドラムに簡単なクラッチ機構をつけてあるので、ドラムをずらしてクラッチをはずせば、タコ糸を強く引いて解くこともできます。


電池は単3乾電池、電池ボックス底面の蓋を開けて3本直列に入れます。

電気回路の配線は、できるだけ外部から見えないようにしています。
電池プラス→回転切替スイッチ→モーター→回転切替スイッチ→トリガースイッチ→電池マイナス
回転切替スイッチとトリガースイッチの間の配線は、電池ボックスの中を通っています。
トリガースイッチはマイクロスイッチです。グリップの中に仕込んであります。


駆動部と電池ボックスの配置検討は結構時間を食いました。
まず、遊星ギヤを採用したことで、試作版のようにドラムの軸を横向きにするには都合がよくありませんでした。
駆動部を横向きにつけると折角左右対称に配置できそうなのをあきらめることになるし、回転軸の向きを変えるような機構を追加するというのは折角の遊星ギヤのパワーを損ねます。
というわけで、本体下部に銃軸と平行に駆動部を取り付けて、リリーサーとなるタコ糸は、銃軸→本体上部右側のプーリーと回りこんでから下向きに方向を変えて、巻取りドラムに到達するようにしました。

このように巻き上げの初段をプーリーの位置に固定することで、ゴムをリリースするポイントが安定します。
巻取りができるだけ均一になるようにプーリーとドラムの距離を開けています。
この他に検討した、本体後方に銃軸延長上にドラムを配置したり駆動部を縦置きするなどの方法は、タコ糸の経路がうまくとれなかったので、不採用。(経路が悪いと巻取りや発射間隔が不均一になりやすくなります)
グリップと電池ボックスの位置は、配線の楽さと前後の重量バランスを考えて最初はモーターの直下にグリップ、その前方に電池ボックスを配置を想定していました。
しかし、仮組みしてみると高さと全長のバランスがいまいち(銃の高さが250mm以上)、急遽本体後方に配置変更しました。
全体写真を見るとグリップがついている本体上部の木材が長めになっていますが、これはモーターの取り付けベースになる部分を想定していたことの名残。グリップ部分まで接着が終わっていたのでそのまま流用です。
本体重量は電池を入れても400gくらいですが、分解できるように接着しないダボ埋めが残っているため、片手持ちして銃の向きを変えるとグリップがミシミシいいます。
貸し出すならフロントグリップがあったほうが良いかもしれません。
電池は単4で十分だったかな。



さて、試し撃ち。
カラーゴムのストックがないので飴色を使いました。伸びが少ないので80発と少なめに装填。
4.5V駆動だと、500〜600発/分程度の連射速度になるようでした(きちんと計測できていませんが…)
(200連射テストの記事はこちら→ http://d.hatena.ne.jp/dungeon-master/20081125/p1
通常のバラで市販されているRE-140やRE-260などは限界電圧3Vとなっており4.5Vで回すと定格外ですが、遊星ギヤボックスに付属しているRC-260は4.5Vでも定格内です。
(RC-260のデータ→ http://www.mabuchi-motor.co.jp/cgi-bin/catalog/catalog.cgi?CAT_ID=rc_260ra


それなりにコンパクトにまとまりました。
全長525mm、全幅50mm、高さ140mm。